アクセシビリティのニーズがあるゲストをホスティングするためのヒント
Airbnbゲストには、特定のアクセシビリティのニーズを持つ方が数多くいらっしゃいます。歩行が不自由なゲストは、歩行器や車椅子を使用することがあり、リスティングがそうした面にどの程度配慮されているかを予約前に知りたいと考えます。
ゲストは、アクセシビリティ機能・設備でフィルター検索を行うことが多いため、リスティングで対応しているアクセシビリティ機能・設備を掲載しておけば、検索結果に表示されやすくなり、結果として予約獲得率を向上させることにつながります。
Airbnbでは、玄関、およびそれぞれ1箇所以上の寝室とバスルームに続く通路に段差がなく、車椅子の使用に適していることが確認された宿泊施設に特化した車椅子ユーザー向けカテゴリを新設しました。備わっているアクセシビリティ機能・設備は、必ずリスティングページに追加しましょう。要件を満たしているリスティングは、この新しいカテゴリで紹介される可能性があります。
上の動画に登場するテレビ司会者・障害者支援活動家であるSophie Morganさんは、特別に設計された自宅を自身と立場を同じくする旅行者に提供できればと考え、Airbnbホストになりました。「一生懸命がんばって、自宅をアクセシビリティ対応にしました。障害のある方をはじめ、ほかにも非常に多くの方々に、快適に利用してもらえるはずですから、共有したくてたまりません」
Sophieさんは、アクセシビリティのニーズを持つ人々にとっては旅行がときに難しいことを認めつつも、それを理由に世界を体験することをあきらめるつもりはないと言います。「車椅子を使いはじめて約19年になります。世界は障害のある人用にできていませんが、それでも旅行には大きな価値があります」とSophieさん。
アクセシビリティのニーズがあるゲストが安心して予約できる、居心地のよい空間づくりのためのガイドラインをご紹介します。
リスティングにアクセシビリティ機能・設備を追加する
リスティングの注目度を上げることに役立つ機能には次のようなものがあります。
- アクセシビリティ対応の駐車スペース
- 照明つきの玄関アプローチ
- 段差のないゲスト用玄関に続く通路
- 段差のないゲスト用玄関
- 段差のないお部屋の出入り口
- 幅81.28センチ以上の広い出入り口
- 段差のないシャワールーム
- 手すり付きのトイレやシャワー
- シャワーチェアまたはバスチェア
- 天井走行リフトまたは移動式リフト
- プール用リフト
写真を使ってお部屋のアクセシビリティ機能・設備をアピールする
上の動画では、Sophieさんが、予約を検討中のゲストが自身のアクセシビリティのニーズに合ったリスティングかどうかを把握できるよう、「できるだけ多くの写真」を追加することをおすすめしています。
Airbnbは、リスティングが特定のニーズを持つゲストに適しているかどうか確認できるよう、ホストのみなさまには、写真にキャプションを追加することをおすすめします。たとえば、手すり付きのバスルームの写真にキャプションを付け、リスティング内にあるアクセシビリティ対応のバスルームはここだけであることをゲストに知らせることができます。
リスティングが自身のニーズに合っているかどうかをゲストが確認しやすいよう、さまざまな角度から写真を撮影しましょう。たとえば、アクセシビリティ対応の駐車スペースの写真を追加して、リスティングとの位置関係が明確に伝わるようにします。
すべてのアクセシビリティ機能・設備は、Airbnbの写真ガイドラインに基づいて確認された後で、リスティングページに追加されます。写真がアクセシビリティ機能・設備を明確に示していない場合、新しい写真をアップロードしていただくか、リスティングページからアクセシビリティ機能・設備の記載を削除していただくようお願いする場合があります。
ゲストを迎える準備
アクセシビリティのニーズについてゲストから問い合わせがあった場合は、ホストからも予約前にいくつか質問することで、お部屋が適しているかどうかをゲスト自身に把握してもらいやすくなります。
次のような質問で会話をはじめるとよいでしょう。
- お部屋に関して具体的に聞いておきたいことはありませんか?
- より快適に過ごしていただくため、何かお役に立てることはありませんか?
アクセシビリティのニーズがあるゲストの到着前に、リスティング内の移動をより簡単にするためにできることがないか検討してみましょう。アイディアをいくつかご紹介します。
- 椅子やテーブルなどの家具を移動して居住スペース内の通路を広くする
- コンセントが使いやすくなるように室内の配置を整える
- タオルや食器などの生活用品を手の届きやすい場所に置く
多様性を受け入れ、関心を高めるガイドブックを作成する
ガイドブックを作成して地元のおすすめ情報を提供すれば、ゲストにおもてなしの気持ちが伝わるとともに、地域の魅力も知ってもらえます。食事、観光、アウトドア活動のおすすめを追加する際は、アクセシビリティのニーズがある旅行者の立場で考えるようにしましょう。
たとえば、スロープが備えられているレストランを見つけたり、舗装された散歩道の一覧を作成したり、公共交通機関に関する情報を提供したりするとよいでしょう。以上のヒントを日々のホスティングに取り入れることで、より多くのゲストに居心地のよい宿泊先をつくることができます。